世界最高齢のきょうだいペア、我如古カメさん・平良菊江さんを認定

2023年9月19日、LongeviQuest（ロンジェビクエスト）は沖縄県読谷村内最高齢の平良菊江さん（113）と故・我如古カメさん（114）を「世界最高齢のきょうだいペア」と認定し、楯をお贈りいたしました。

 

110歳を超える人が親族内にいることは大変珍しいことですが、平良菊江さんは現在世界で15番目に長寿の113歳、姉の故・我如古カメさんは2019年に114歳でご逝去された当時、世界で7番目の長寿でした。

お二人に贈呈した楯は、姉妹の合計年齢が227歳を超える世界最高齢のきょうだいペアであることを証明しています。

 

平良さんは耳が遠いものの「ご長寿おめでとうございます」との声掛けにゆっくりと頷き、大きな声で生年月日をお答えになりました。

 

平良菊江さんは、1910（明治43）年4月26日に沖縄県読谷村喜納で4人姉妹の三女として生まれた。10代の頃は愛知県名古屋市で紡績工として働き、20代前半に沖縄に戻り結婚、6人の子供に恵まれた。97歳の時に自宅で転倒し大腿骨を骨折するまで 24 年間一人で暮らし、健康的で自立した生活を維持していた。若い頃から食べることが好きだった平良さんは、113歳現在も食欲旺盛で最近は特にバナナが大好物だという。

 

孫の屋比久さんは、「祖母は優しくていつも笑顔を絶やさない人」と語り、お盆やお正月など親戚が集まった際に沖縄の伝統料理をたくさん振舞ってもらった思い出を聞かせてくださいました。

 

 

 

我如古カメさんは、1905（明治38）年4月10日、沖縄県読谷村喜納で４人姉妹の次女として生まれた。20歳で結婚し５人の子に恵まれたが39歳で戦争未亡人となった。戦時中は銃で足を打たれ大怪我を負いながら逃げ延び、戦後は荒地の開墾や軍用地での木の伐採など男性とともに肉体労働をした。苦労しながらも子供たちに多くの愛情を注ぎ、老後は孫や曾孫の世話が生き甲斐だった。100歳の誕生日には「若い時の苦労は今の幸せで全部忘れた」と微笑み、多くの親族に囲まれながら114歳まで自宅で暮らした。

 

我如古さんのご家族によると、我如古さんが100歳頃まで平良さんや親戚らで定期的に集まり、お茶を飲みながらお互いの元気を確認し合う”模合（もあい）”と呼ばれる沖縄の寄合を楽しんでいた。

平良さんが97歳で介護施設に入居以降も、我如古さんが利用していたデイサービスセンターで時々面会し、100歳を超えても姉妹はお互いの元気を確認し合った。

LongeviQuest（ロンジェビクエスト）は、我如古カメさん・平良菊江さん姉妹のご長寿にお祝いを申し上げますとともに、ご訪問を温かく受け入れて下さいましたご親族の皆さま、特別養護老人ホーム読谷の里さまに深く感謝いたします。